今回は通常の2コートメタリックのテストピースを用いて、塗膜を徐々に剥いでいきその構造を検証しましょう。
これが通常のクリア層が残っている状態です。膜厚103ミクロン
膜厚88ミクロン、まだクリア層は残っております。
更に磨くと、指の先あたりの色が変わってきたのが分るでしょうか?
膜厚を計ってみると、約70ミクロン。クリア層が切れました。
ここからはペーパーを使用して更に削っていきます。
こちらが完全に鉄板を出した状態です。膜厚は当然ゼロミクロン
こちらが白く見える部分、妨錆処理されているところです。約14ミクロン
こちらがグレーのサフェーサー部分です。約49ミクロン
こちらが顔料(緑色)の部分です。62ミクロン

以上のことから、このお車に関して言えば70ミクロン前後から103ミクロン前後の間の約30ミクロンが、
我々磨き屋に許された磨ける範囲ということになります。過去の経験より、このクリア層30ミクロンというのはほぼ一般的な膜厚
だと言えるでしょう。ちなみにたばこの箱の外側に巻いてある透明のセロハンがおよそ40ミクロン程度です。
もうお分かりでしょうが、お車の塗装におけるクリア層はとても薄いものです。ご自分でWAXやコンパウンドを使用される場合は
慎重に行ってください。指先の点圧で力を入れて磨かれると、10〜20ミクロンはあっと言う間になくなります。ご注意を!
我々プロの磨き屋がバフを使用して一回に磨く量は2〜3ミクロン程です。深い傷やしみを取るために局部的に削ることがありますが、
せいぜい5〜7ミクロン程度で押さえます。お客さまのご要望やその後のお乗りになる予定年数に合わせた磨き方をさせて頂きます。