今回は過去最高のペンキ装着車が入庫しております。多い・強い・固いと3拍子揃った兵です。 厳密には普通のペンキミストではなく、タイル用のクリア塗装(コーティング?)だそうです。 さすがに厳しい自然環境の中で壁面の保護を目的として塗られるものだけあってなかなか頑固です。 粘土では全く歯が立たず、通常使用しているミスト除去用の溶剤も思った程の効果がありません。 オーナー様はいろいろなお店で断られて、半ばクリア層の全塗装をお考えだったとか・・・ しかしながら、塗装屋さんにまで何件かお断りされたようで、困り果てていたところ当店に辿り着いたと。 このお車は、34ステージアのオーテックバージョン260RSというちょっと特殊なお車です。 知る人ぞ知るRB26エンジンを搭載しており、当時ステージアの皮を被ったGT-Rと話題になった程です。 しかもカラーはタマ数の少ないブラックパール、走行距離は2万キロ台の屋内ガレージ保管と マニアにはよだれものの逸品です。オーナー様もそれはそれはとても大事にされていて、 できればオリジナルの塗装を残しておきたいと強い願望をお持ちでした。 当店がお断りしたら間違い無くこの車は何も悪いことをしていないのにオールペン、んー何とかしてあげたいが・・・ メールでご相談を受けてお返事を出したところ、次の日にはわざわざ大田区よりすぐにでも見せに行きたいと 足取り軽くお見えになったこと、実際にお会いしてお話を伺い、オーナー様のこのお車に対する心遣いが 伝わってきたこと、時間はいくらかかっても良いとのことより、とりあえず1番ひどい左のクォーターパネルで あれやこれやと試してみて、どうしてもダメなら申し訳ないがお断りしますとの条件で、思いきって引き受けました! さてさて引き受けたのは良いがどうしましょう?頭を悩ませております。 オーナー様がビックリして喜ぶ顔をイメージしつつ、慎重に作業を進めておりますが、 どうにもこうにも時間がかかります。1日かけて1パネル除去できるかどうかの代物です。 これから暑い日が続きますので、とてもとてもつらい日々が続きますが、完成を夢見て頑張りま~す(^ ^)/ 時々途中経過をUPしますので楽しみにしていてくださいねー!
さてこの後はコーティングです。 更なる艶やかさと、しっとりとした膜圧感でお楽しみ 頂きます。
コーティング前の脱脂洗車をしたところ、 ドアの内側に水滴のしみ込み現象が・・・ たまに見かけますが、ずいぶんとくっきりしています。 しかしこれ不思議なことに2~3分後、乾くと跡形も無く 消え去ります。ん~どういう現象なのでしょうか?
一番気になっていたルーフや左のクォーターも この通り!良く見ると多少の拭き傷が残っていますが、 そこは何とぞご勘弁を!m(_ _)m
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